三浦直之(ロロ)
玉田企画のこの作品を観るまで、いたたまれなさがかけがえないなんて知らなかった。
目を塞ぎたくなるようなイタいイタい黒歴史の物語。
でも、イタいのに温かい。痛いから温かい。
優しくありたいと願うほどに気まずくなってしまう登場人物たちは、弱くて頼りなくてだから愛しい。
終盤、彼ら彼女らの優しさはだんだんと黒歴史の暗闇にポツリ、ポツリと穴をあけていく。光を招く小さな穴。玉田企画のこの作品は黒歴史を満点の星空へと変えてくれる。
俳優は、全員とびきりチャーミングだったけれど、とりわけ森本華が魅力的だった。二次元みたいにコミカルで、四次元みたいに縦横無尽。「NARUTO」のロック・リーに憧れてひたすら体術を極めようとするひたむきさは胸をうつし、その果てでマウンテンゴリラへと変身していくラストは涙なしにはみられなかった。退化しながら進化する森本華にずっとくぎづけだった。

森田哲矢(さらば青春の光)
今回も玉田企画らしく、苦い鉄を噛んでるような緊張感と、それを意に介さず攻めてくる役者陣とのバランスが絶妙でした。
脚本の凹凸もさることながら、軸足に重心を乗せた時の演出をさせたら玉田さんの右に出る者はいないのではないでしょうか?
人間と神の境い目をなぞるかのようなあのやり口はちょっと反則に近いと思う。(笑)
でもそのやり口こそが、実は一番演劇的なのではないかと改めて思わされた作品でした。
作品自体は今回もあまり面白くありませんでした。
次に期待!

今泉力哉(映画監督)
主人公があんな物言いをしている割にはとても海外に興味がありそうで、また「芸術とか美術とかわからない」みたいな顔をしていたけど、美しさについて一番こだわりがありそうだった。特にいつも(ではないがまあまあな率で)上手側(向かって右)にいた少しだけ整った顔の女性が終始不機嫌そうで演技に余裕がなくて一番感情移入できた。見てよかった。でも人を選ぶ作品だと思う。最後のほっこりネタはもう「バカンス」以降つづけていくつもりなのだろう、いいと思う。

神谷圭介(テニスコート)
ずっと納豆をかき混ぜている。
まるで舞台上の俳優たちが常に納豆を混ぜ続けているかのようだ。ないはずのお碗と高速で動きつづける箸が見えはじめ、納豆の匂いが劇空間に立ち込める。糸が舞い客席にまで漂っている。玉田企画の醸し出す気まづさ。その気まずい静寂のなか、かちゃかちゃと納豆をかき混ぜる音だけが聞こえてくる。心に白米を準備してから観劇することをお勧めする。

濱谷晃一(テレビ東京)
モデルとなったアーティストを初めて知ったのは、中学生のころでした。
当時、すべてに嫌気がさしていた私は、彼らに衝撃を受け、生きる希望を見出しました。
あれから、25年。まさか玉田企画の舞台で、当時の感動に再び出会えるとは!
史実に基づいているとかいないとか、そんな些細なことは関係ありません。
ぜひ、人生に迷っている人に見てほしい。ラスト21分のライブパフォーマンスは圧巻です!

前田司郎(五反田団)
玉田企画らしいハートウォーミングな物語でした。海辺の別荘で始まる静かな幕開きから、劇場の搬入扉が開きトロッコに乗った玉田が光に包まれ、十字架にかけられ家族の絆を体現するクライマックスまで、三回泣きました。二度と観ません。

玉田真也(玉田企画)
もともとは体験型演劇をつくろうって思ったんです。普段、観る側に徹するお客さんを舞台上に上げてやろう、そういう試みでした。そのために、舞台の真ん中に甘い汁が出る噴水を作ったわけです。バッチリ。成功でした。甘い汁の効果はてきめんで、お客さんたちはみんな甘い汁を吸いに来ました。水筒を持ってきて、家の子供の分まで持って帰ろうとする人まで出てきました。2日目からは、一人手のひらに一杯までと決めました。本当にすごい評判で、「芝居はいいから甘い汁をよこせ」なんて言うお客さんもチラホラ現れてきまして、今ではその連中に追われています。怖いです。助けてください。



玉田真也(玉田企画)
短編集を書こうと思います。この文章を書いている時点ではまだタイトルしかちゃんと決まっておりません。しかし、たくさんの温かい方々に、まだ書き始めてもいない物語の感想をいただきました。とても有難いことです。どの方々の感想もそれぞれ素晴らしく、こんなに素晴らしい感想をいただけるなんて、この作品はきっと最高のものになると確信しました。そして、皆さんの感想に負けないような作品を作ろうと、本来とは逆の手順ではありますが、そういう作り方もアリなのではと、ほぼほぼナシでしょうけど、もしかしたらですが、アリかもしれないと、そう自分に言い聞かせ、そういった感じのスタートをいま切ろうとしております。すばらしいキャストが集まったので、僕が面白く書きさえすれば面白くなります。よろしくお願いいたします。

作・演出
玉田真也

出演
木引優子(青年団)
今野誠二郎
川井檸檬
深澤しほ(ヌトミック)
前原瑞樹(青年団)
町田水城(はえぎわ)
森本華(ロロ)
山科圭太
玉田真也

スタッフ
舞台監督:青木規雄
舞台美術:濱崎賢二(青年団)
照明:井坂浩(青年団)
音響:池田野歩
衣装:アレグザンドラ早野
制作:市川舞、井坂浩、小西朝子
宣伝美術:牧寿次郎
企画制作:玉田企画
協力:écru、krei inc.、jungle、レトル、青年団、ヌトミック、はえぎわ、ロロ

日時・ご予約

2019年4月4日(木)~14日(日)

4月4日(木)19:30● → https://frogbird4-4-1930.peatix.com/
4月5日(金)19:30● → https://frogbird4-5-1930.peatix.com/
4月6日(土)14:00 → https://frogbird4-6-1400.peatix.com/
4月6日(土)18:30 → https://frogbird4-6-1830.peatix.com/
4月7日(日)15:00 → https://frogbird4-7-1500.peatix.com/
4月8日(月)休演日
4月9日(火)19:30 → https://frogbird4-9-1930.peatix.com/
4月10日(水)14:00 → https://frogbird4-10-1400.peatix.com/
4月10日(水)19:30 → https://frogbird4-10-1930.peatix.com/
4月11日(木)19:30 → https://frogbird4-11-1930.peatix.com/
4月12日(金)19:30 → https://frogbird4-12-1930.peatix.com/
4月13日(土)14:00 → https://frogbird4-13-1400.peatix.com/
4月13日(土)18:30 → https://frogbird4-13-1830.peatix.com/
4月14日(日)15:00 → https://frogbird4-14-1500.peatix.com/

こりっち → https://ticket.corich.jp/apply/98372/

*2月16日(土)10:00 予約受付開始

料金
一般前売り・予約:3500円
一般当日:3800円
前半割(●の回) :一律3000円
学生:一律2500円
高校生以下:一律1000円

*日時指定・全席自由・整理番号付
*未就学児童は入場不可
*受付開始は開演45分前、開場は開演30分前
*学生・高校生以下券は要学生証提示

お問い合わせ
Web:http://tamada-kikaku.com
Twitter:@tamadakikaku
E-mail:tamada.kikaku@gmail.com
Tel:090-4897-7958(公演前日まで)/090-1760-5343(公演期間のみ)

会場
小劇場B1

〒155-0031世田谷区北沢2-8-18北沢タウンホール地下1階
小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」東口改札より徒歩約8分